2019.5.21
実家の岡山に、帰ってきました。
知り合いの方が、歌のコンサートに出演なさるというので、応援に行きました。
知人の関係者で近くの席にいらした、ちょっと高齢に差し掛かったくらいの男性の方とお話する機会がありました。
初対面でしたが、気さくな明るい方で、その方も出演されました。
Tさんとおっしゃるその方から、「よかったら、もらってください」と素敵なストラップをいただきました。
木の実を使って、ご自分で製作なさるというのです。
話を聞くと、Tさんは、真備町に住んでいらしたそうです。
あの西日本豪雨で、街や家はもろとも、廃墟となり、今でも仮設住宅で暮らしていらっしゃると。
当時、私は廃墟となった、真備町を通ったことがありました。
家も、流されているわけではない、ちゃんと立っているのです。街は残っているのです。でも誰一人いない、
死の町と化していました。一度水が入ってしまうと、もう、使い物にならないのだそうです。
Tさんは、そこの仮設住宅で、ストラップを作っていらっしゃるとか。
Tさんは、とても堂々と、そして、お上手な歌声でした。精一杯の拍手を送りました。
ストラップは大事に使わせていただきます。
そして、西日本豪雨被害も、東北大震災の被害も、関係のない地域に住んでいる私達には、過ぎた事のようになっている現実があります。
西日本豪雨も、東北も まだ震災は今も、続いている。
帰りに、西日本豪雨被害義援金の箱が目につきました。
Tさん ありがとう、と言いながら、そっと手を伸ばしました。